2017年07月28日

三現主義

 日本のもの作りを支えてきた思想に「三現主義」があります。これは、机上の論理を当てはめたり、報告を聞いて済ませるのではなく、「現場」に出向いて「現物」に直接触れ、「現実」を捉えて、状況を改善していくことです。
 地震や津波、紛争等の緊急事態の時、即座に現地に食糧を届ける使命を担うのが、WFP(世界食糧計画)という組織。一刻を争う仕事だが、WFP元アジア地域局長の忍足謙朗氏は、まず自ら現場に赴いた。「現地で直接支援をしているスタッフの意見を聞く方が良い。彼らの声がいちばん確かだから」(『壁を打ち破る34の生き方』NHK出版新書)
 命を救うために、あらゆる手段を駆使する。食糧の輸送手段も飛行機や船は当然、時には象や牛などの動物も使う。緊急時に最も大切なことは“正しいと思ったら、どんなことをしてもやる”強い覚悟だと、氏は信じています。

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