2017年06月10日

大事業の陰には

 太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河。この世紀の大工事を成功へ導いたのが、技師長のゴーサルズでした。
 彼は、あらゆる現場に足を運び、朝から夜まで働きました。日曜には、運河工事の関係者の誰もが面会できる「相談所」を開き、仕事をはじめ、あらゆる悩みに応じたそうです。病身の子の将来を案じる母の声にも、じっと耳を傾ける。胸の内を親身に聞いてもらえるだけで、皆うれしかった。歴史に残る大事業の陰には、“一人”に光を当てた人間の歴史があったのです。

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