2016年12月25日

お年玉付き年賀はがき

 今年の残り日数と競争するように、年賀状の筆を走らせている人も多い事でしょう。お世話になった方々への感謝の思い、また、迎える新年が幸多い一年となるよう、願いを込めて・・・・。
 かつて、戦局が悪化した時や、終戦後の昭和の一時期、年賀郵便の特別取り扱いが停止されました。年賀状を出せるということは一つの”平和の証し”といえましょう。取り扱いが再開されるや、音信が途絶えていた知人の消息をつかもうと、人々は筆を執りました。
 そんな中、関西の商人の考案で「お年玉付き年賀はがき」が発売されました。当時の特等はミシンだったそうです。1等は洋服の生地、2等が学童用本革グラブ、3等が学童用洋傘……。
 物資が十分にない時代、子ども服を作ったり、子どもが喜ぶものが景品だったことが、ほほ笑ましいですね。「当たり」の人はもちろんうれしいが、賀状を送ったほうも、少しいいことをした気分になれた事でしょう。
 一葉の便りには、人の気持ちがたくさん詰まっているし、新たな交流が生まれるきっかけにもなります。年の終わりに、思いを込めて、縁する人に、感謝の言葉や抱負をつづりたいものです。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t120121