2016年05月23日

もし、こうなったら

 明治の革命を担った薩摩には、「詮議(せんぎ)」という特徴的な教育法がありました。「もし、こうなったら」と、子どもにさまざまな仮定の問いを投げ掛けるのです。
 「道を歩いていて脇の塀の上から唾を吐きかけられたら、どうするか」など、考えさせる訓練を繰り返したという。江戸時代になり、武士の教育は四書五経の暗記のような形式的なものが広がったが、薩摩では知識よりも知恵を重んじました。僻遠の地で育まれた判断力が、新しい時代の波をつくった(磯田道史著『歴史の愉しみ方』中公新書)。納得

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