2015年08月07日
人間としての勝利
庶民の中で育ち、民衆史家とも呼ばれる19世紀フランスのミシュレは、歴史における善と悪を鋭く見極め、後世に留めました。
仏文学者の大野一道氏は、自著『「民衆」の発見』(藤原書店)の中でミシュレの次の言葉を紹介しています。「飢えと剣によって、一五○○万人を折よく(都合よく)殺すことはできる。だが小さな歌を、万人に愛される曲を作ること、それはいかなる策謀をもってしても、なしえないだろう」と。
巨大な軍事力や暴力による破壊などではなく、たとえ小さくとも人の心に響く創造こそが、人間としての勝利であるとの宣言でしょう。
仏文学者の大野一道氏は、自著『「民衆」の発見』(藤原書店)の中でミシュレの次の言葉を紹介しています。「飢えと剣によって、一五○○万人を折よく(都合よく)殺すことはできる。だが小さな歌を、万人に愛される曲を作ること、それはいかなる策謀をもってしても、なしえないだろう」と。
巨大な軍事力や暴力による破壊などではなく、たとえ小さくとも人の心に響く創造こそが、人間としての勝利であるとの宣言でしょう。
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