2015年07月20日
辞書の個性
『辞書を編む』(光文社新書)の著者・飯間浩明氏が夫人と会話していたとき、彼女がある歌手のことを「ふつうにうまいよね」と一言。その瞬間、飯間氏は会話を中断し、メモ。この場合の「ふつうに」は「癖がなく、誰から見ても」と解釈すれば近い、と。そんな積み重ねが辞書に結実するのです。
辞書は〝かがみ〟という。今使われている言葉を映す「鏡」であり、言葉を正す「鑑」でもあります。時代によって意味や用例が変化することもあるのが言葉だですが、「正しくは、こうです」という規範も大事。「鏡」と「鑑」のどちらに重きを置くかが、辞書の個性になります。
辞書は〝かがみ〟という。今使われている言葉を映す「鏡」であり、言葉を正す「鑑」でもあります。時代によって意味や用例が変化することもあるのが言葉だですが、「正しくは、こうです」という規範も大事。「鏡」と「鑑」のどちらに重きを置くかが、辞書の個性になります。
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