2015年03月03日

ほんとうの幸福

 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に、こんなくだりがあります。「ほんとうにどんなつらいことでも それがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんな ほんとうの幸福に近づく一あしずつですから」
 賢治の作品が広く知られたのは、没後のことです。生前は、ほぼ無名でした。それでも筆を持ち続けた賢治の自負が、先の文章に凝縮されているようにも感じます。

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