2014年10月12日
深紅のじゅうたん
愛知県半田市を流れる矢勝川の岸辺に、今年も彼岸花が鮮やかな〝深紅のじゅうたん〟を描いています。矢勝川の岸辺は今や全国有数の名所ですが、もとはただの荒れ地でした。〝故郷に美しい景色を広げ、残したい〟と、24年前、一人の市民が思い立ち、生い茂る雑草を抜き、球根を一つ一つ植え始めました。いつしか多くの市民が後に続きましたいた。かつての荒れ地には今、毎年200万本の〝悲願花〟が咲き乱れる〝深紅のじゅうたん〟となったのです。
この矢勝川のほど近くに新美南吉記念館があります。名作「ごんぎつね」で知られる童話作家は今年、生誕101年を迎えました。珠玉の作品は今なお、親子に読み継がれています。その陰には、南吉が兄のように慕った児童文学者・巽聖歌の奮闘がありました。
南吉は29歳で病死する直前、巽に作品の全てを託しました。志を受け継いだ巽は原稿のほか、日記や手紙の収集に奔走。〝南吉を後世に残す〟使命に燃え、死後22年を経て、南吉の全集を発刊することができました。その結果、昭和30年代以降、作品が広く知られることになったのです。
この矢勝川のほど近くに新美南吉記念館があります。名作「ごんぎつね」で知られる童話作家は今年、生誕101年を迎えました。珠玉の作品は今なお、親子に読み継がれています。その陰には、南吉が兄のように慕った児童文学者・巽聖歌の奮闘がありました。
南吉は29歳で病死する直前、巽に作品の全てを託しました。志を受け継いだ巽は原稿のほか、日記や手紙の収集に奔走。〝南吉を後世に残す〟使命に燃え、死後22年を経て、南吉の全集を発刊することができました。その結果、昭和30年代以降、作品が広く知られることになったのです。
この記事へのトラックバックURL
http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t103702