2014年09月07日

人間を信じる

 岩波新書や雑誌「世界」を創刊した作家・吉野源三郎。彼の代表的な論文に「ヒューマニズムについて」があります。戦争という卑劣な行為に走るのが人間であるが、平和を創造するための行動を起こすのもまた、人間である。この矛盾を抱えた存在である人間は信頼できるのか――。彼は「決意による選択の問題」と結論を述べています。
 善も悪も為すのが人間です。この両側面があるからこそ、大切なのは「私は人間を信頼する」という”決意の選択”である、と。吉野自身、戦中・戦後を生きる中で、その信頼を大きく揺るがすような醜い人間の姿を多く目にしました。それでも「人間を愛し、尊重する」姿勢を貫き続けました(『人間を信じる』岩波現代文庫

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