2014年05月30日

見えない障害バッジ

 「大切なものは目にみえない」。作家サン=テグジュペリの名作『星の王子さま』の一節が刻まれた、「見えない障害バッジ」が話題を呼んでいます。
これは内部疾患や発達障害など、認知されにくく、福祉政策でも支援を受けづらい、目に見えない障がいや困難を抱える人のためのバッジです。外見では気付かれにくいため、怠け者と思われたり、電車でも席を譲ってくれない。そんな状況を何とかしたい、と難病患者らの輪から誕生したものです。
反面、障がい者に文字通り、「レッテルを貼る」ことにならないか、差別につながらないか、との懸念はあります。しかし、病気に限らず、人は何かしら内面に苦悩を抱えているもの。表面に出ない“小さな声”に気付き、手を差し伸べるきっかけを作りたいという、関係者らの姿勢に共感を覚えます。



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