2013年12月22日

遠野物語

 1909年(明治42年)、民俗学者の柳田国男は、岩手県遠野町(現・遠野市)を訪れ、地元に伝承されている民話を聞き書きしました。名著『遠野物語』です。
 『遠野物語』は天狗や河童をはじめ、多くの神々が登場する説話集です。社会学者の鶴見和子は、そこに遠野の庶民のたくましさを見ました。日露戦争後という天皇崇拝の時代において、民話の伝承は、自分たちの信仰を守るための中央に対する“非暴力抵抗運動”だったのです(『漂泊と定住と』)

『遠野物語』 http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html

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