2013年12月13日

真理探究への執念

 冬の星天は、ひときわ美しいものです。またたく光は、はるか彼方から長遠な時間を経て、私たちに降り注ぎます。宇宙は壮大です。その探究の旅は約400年前、イタリアのガリレオ・ガリレイが“筒眼鏡”を夜空に向けた時から加速した(リチャード・パネク著『望遠鏡が宇宙を変えた』東京書籍)
 月面の山や谷、無数の星の集合だった天の川――当時の天文学の常識を覆す発見。しかし、当初、周囲の眼は冷たかったのです。“彼が筒眼鏡に惑星を張り付けたのだ”と難癖をつける者もいました。その後も、天文学者たちが示す宇宙の実像は、にわかには受け入れられなかったのです。
 “あり得ない”という世の人々の固定観念。しかし、ガリレイら学者たちは自身の信念を貫きました。彼らの真理探究への執念が、新たな発見を生み出す原動力となったのです。

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