2013年03月31日

塩の行進

 83年前の1930年3月、インドのマハトマ・ガンジーは、アラビア海に面するダンディー海岸へ、約400キロの道を歩き始めました。これが「塩の行進」です。待ち受けていたのは、投獄でした。だが彼は、獄中から弟子たちへ手紙を送り続けました。投獄から5カ月後、「誓願の重要性」について、次のように綴っています。「なすべきことを、なにがなんでも遂行する――これが誓願です」「不撓の決意なくしては、進歩は望みえない」(森本達雄訳『獄中からの手紙』岩波文庫)
 ガンジーは、独立への非暴力闘争を「サティヤーグラハ(真理を堅く守り抜く)」と呼びまし。いかに我が身が危うくなろうと、「真理」に随うという内発の誓いが、運動の成否を決することを知っていたからでしょう。

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