2013年01月24日

60

 大学を出て60歳で会社を定年になった人の「働いた時間」と、後の人生で「自由に使える時間」は、85歳まで生きるとすると、ほぼ同じになるそうです。「60」はまさに、人生の折り返し点ともいえます。
 書店に出向くと、老後の過ごし方のマニュアル本が増えた実感があります。健康の維持、生活設計はもちろん、残り半分の人生を何に使うかという「生き甲斐」の問題は、超高齢社会を考える不可欠の視点でしょう。
 2年前に100歳を迎えた聖路加国際病院の日野原重明理事長は、人生は50歳や60歳で前半・後半と分かれるものではない、と語っています。「ハーフタイムは、だんだんあとにきます。そして、あとにくる人生のほうが濃縮するのです」(『100歳のことば100選』PHP文庫)いよいよこれからだ――いくつになっても、そう思える人生は幸せです。

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