2012年12月05日

サッチャー

 1979年、イギリスでサッチャー氏が女性初の首相に選ばれ、ダウニング街の首相官邸に入ったときのこと。官邸のスタッフは70、80人。しかも皆が常時、官邸にいるわけではありませんでした。当時、米ホワイトハウスには400人、ドイツの首相執務室には500人のスタッフがいたことを考えれば、かなり少数です。
 だが首相は、後に、"鉄の女"と呼ばれたようにその職員とともに〝英国病″と椰揄されるほど長期停滞していた祖国を変革していきます。後にサッチャーは回顧録に記しました。「われわれのスタッフは非常に少人数だったから、誰かの机に仕事を回してしまうことは不可能だった。こうした雰囲気だったから、和気あいあいとした、しかも実に能率のよいチームが生まれることになった」(石塚雅彦訳)と。
 少数ゆえに、皆が本気で戦った。そこから互いの尊敬と友情が生まれ、山積した仕事を次々と片付けていった。その中心には、毎日4時間の睡眠で、誰よりも働き抜いたサッチャー首相がいた。ここに「勝つ組織」の秘けつを見ます。

サッチャー http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

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