2012年07月05日

徳川家康

 山岡荘八氏の『徳川家康』は、長く新聞小説の連載回数日本一でした(4725回)。
 単行本となった『徳川家康』(講談社)の第1巻のあとがき(昭和28年)に、注目すべき山岡氏の言葉があります。「人間の世界に、果して、万人の求めてやまない平和があり得るや否や」。戦争の悲惨さを目の当たりにした氏は問いを投げかけています。そして、その問いに自ら答えています。「新しい哲学によって人間革命がなしとげられ、そ の革命された人間によって社会や政治や経済が、改められたときにはじめて原子科学は『平和』な次代の人類の文化財に変ってゆく」と。


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