2012年06月07日

教育法

 江戸時代後期、大分県日田市に開かれた私塾「咸宜園(かんぎえん)」がありました。ここは、蘭学者の高野長英や兵学者の大村益次郎など、多彩な人材を輩出した名門校です。
 その教育法には、独特なものがありました。1本の線香が燃え尽きる間に読書し、2本目をたく間に、その感想を漢文で書く。さらに、3本目では詩文を作る。これは―書を読んで考え、即座に表現する力を養ったのだそうです。「時間があれば読書ができる」と、いうわけではない。多忙な中でも、時間を見つけ、学んでこそ、かえって、自らの血となり、肉となると教えました。現代にも通じますね。

咸宜園
http://www.city.hita.oita.jp/kangien/


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