2012年04月26日

日本民藝館

 東京・目黒区駒場にたたずむ日本民藝館。初代館長は「日本民芸運動の父」と称された柳宗悦です。彼は、名もない職人たちの手による実用品にこそ真の美が宿ると主張しました。中でも、庶民の生活から生まれた民芸品は、すべての無駄が省かれ、「なくてはならぬもの」だけが残っています。丈夫であり、役に立つ。この「素朴な姿」こそが本当の美しさなのだといっています。
 彼は「民衆の力」を見詰めていました。いわく「民衆への否定は常に誤謬(誤り)なのです。工藝の美を支える力は名もなき民衆なのです。あの天才すら及び難い無心の作を産む民衆なのです」と(『民藝とは何か』)

日本民藝館
http://www.mingeikan.or.jp/


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