2012年02月13日

マントの中から小学生がひょっこり

 今もこの伝統はあるのでしょうか? 舞い上がる地吹雪にあらがい、中学生が雪道を踏みしめ、歩いてくる。目的地の“小学校”に着くと、マントの中から小学生がひょっこり現れます。
 日本海沿いの山形県庄内地域では昔、上級生が下級生をマントに包み込み、学校に送り届ける慣習が在ったということです。
 彼らが、容赦ない風雪から守ったものは、“自分も大きくなったら、下級生を送るんだ”と誓った、あの日の約束。そして、受け継がれてきた心だったでしょう。過酷な環境に耐え忍んでこそ、強い心がはぐくまれるのなら、ふるさとは、その偉大な“育ての親”といえましょう。


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