2011年12月02日

才能は必ず磨かれる

 私たちは人生で様々な困難に出あいます。しかし、それを乗り越えるたびに、きっと何かの才能を鍛え、生かしているのだと思いませんか。挫けず前を向いて進む限り、才能は必ず磨かれると思います。

 作家の井上靖氏は自伝的小説の中で、小学生時代、野山を駆け回る少年だったと記しています。一方、息子の修一さんが叔父から聞いた話によると、井上氏は座っていた畳がへこむほどの勉強家だったと語っています。正反対な証言ですね。
 
 修一さん曰く、父の井上氏は「才能に恵まれて後に小説家になったのではなく、才能はあったかもしれないが、子供の頃からずっと勉強を続けた末、幸運に恵まれて世に出たのである」(「北國文華」第12号、北國新聞社)と。勉強し続けるということ自体、氏の才能の一つだったのでしょう。

 才能は、人生において、どう花開き、実を結ぶか分かりません。ゆえに、一時の成功や失敗をもって、才能の有無を言うのは浅はかでは? 大切なのは、「誰でも才能が芽吹き成長する可能性の大地を、自分の中に持っている。」と、いうことでは無いでしょうか。



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