2011年11月13日

世界遺産

 1980年に世界遺産に登録されたのが、ポーランドのワルシャワ歴史地区です。このワルシャワ歴史地区は第2次大戦中、ナチスにより廃虚とされました。それは戦闘によるものではなく、廃虚とすることで、市民の心を萎えさせ支配するために、王宮など人々に親しまれていた町のシンボルを計画的に破壊した結果だったそうです。
 しかし戦後、人々はワルシャワの風景画や古い図面などを見て、壁のひび一つまで忠実に町を再現し、蘇らせました(『ビジュアル・ワイド 世界遺産』小学館)。
 まさに、差別や戦争に対する精神の“闘い”です。ポーランドの人々の、「たとえ建物は破壊できても、われわれの精神までは破壊できまい! 心が屈しない限り、何度でも再建してみせる!」そんな思いが伝わってきそうです。


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