2011年10月30日
仏教にまつわる有名な伝説
仏教にまつわる有名な伝説に、「7歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指して『天上天下唯我独尊』(てんじょうてんが ゆいがどくそん)と言った」という、釈尊生誕直後のものがあります。
これを「世の中で私(釈尊)が一番尊い」との宣言と受け止め、釈尊をあがめる言葉として使うことが多いそうです。しかし、高名な仏教学者の中村元(はじめ)氏は、この伝承を“あらゆる人を「かけがえのない尊い存在」とする象徴”としています。
なぜなら、仏教の説く「我」とは、単に「自分」というだけでなく、「他人をもって代えられない独自の存在」を表している(『中村元「仏教の真髄」を語る』)。そこには、一人一人が偉大な使命を持つ存在であるとの意義が込められているのだから・・・・・
これを「世の中で私(釈尊)が一番尊い」との宣言と受け止め、釈尊をあがめる言葉として使うことが多いそうです。しかし、高名な仏教学者の中村元(はじめ)氏は、この伝承を“あらゆる人を「かけがえのない尊い存在」とする象徴”としています。
なぜなら、仏教の説く「我」とは、単に「自分」というだけでなく、「他人をもって代えられない独自の存在」を表している(『中村元「仏教の真髄」を語る』)。そこには、一人一人が偉大な使命を持つ存在であるとの意義が込められているのだから・・・・・
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