2018年12月28日
不易流行
松尾芭蕉の俳諧理念に「不易流行」があります。「不易」は時代を超えても変わらないもの、「流行」はその時々に応じて変化していくもの。この二つは相反する概念のように思えるが、芭蕉は、根本は一つであると考えました。
弟子の向井去来が、芭蕉の俳諧の心構えを『去来抄』にまとめています。そこに「不易を知らざれば基たちがたく、流行を知らざれば風新たならず」とあります。すなわち、普遍的な真理を知らなければ基礎は築けない。しかし基本を知っていても、時代の変化を知り、革新していかなければ進歩はない、と。芭蕉は常に新しさを求めて不断に変化する中で、不変の“永遠性”は確立されると提唱したのです。
弟子の向井去来が、芭蕉の俳諧の心構えを『去来抄』にまとめています。そこに「不易を知らざれば基たちがたく、流行を知らざれば風新たならず」とあります。すなわち、普遍的な真理を知らなければ基礎は築けない。しかし基本を知っていても、時代の変化を知り、革新していかなければ進歩はない、と。芭蕉は常に新しさを求めて不断に変化する中で、不変の“永遠性”は確立されると提唱したのです。
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