2018年09月26日

伊達政宗

 武勇とともに文化への理解も深いことで知られた初代仙台藩主の伊達政宗。彼は、手紙を出す際は、自ら筆を執るのを常としたといわれています。
 その証拠に、彼の自筆とされる手紙は、残っているものだけでも実に1200通以上あります。家臣に代筆させざるを得ない場合には、追伸を書き添えたそうです。直接、思いをつづることが“最高の礼”に通じると考え、こまやかな意思疎通を心掛けたのです(佐藤憲一著『素顔の伊達政宗』洋泉社)
 丁寧にしたためられた手紙は、書き手の姿勢や思いを雄弁に物語ったことでしょう。翻って現代、当時とは比べものにならないほど、手軽かつ迅速に意思を伝える手段が発達しています。だからこそ、相手に思いをはせる時間を大切にしたいものですね。

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