2018年04月27日

人と人のつながり

 世界の被災地で復興状況を調べている米国の研究者の講演会に参加し、そこで“一枚の地図”を見た人の話です。
 巨大ハリケーンで受けた被害の大きさが、その度合いで色分けされるとともに、集落の復興の状態が5段階で示されていました。「傾向が分かりますか」と、研究者が出席者に聞いたそうです。被害が大きいから復興が遅いわけでも、被害が小さいから復興が速いわけでもない。自身もハリケーンの被災者という研究者は力説しました。「復興のスピードの違いは、お金や行政の力などではありません。『人と人のつながり』の違いなのです」と。
 つながりをつくるためには――冒頭の研究者は言っています。つながりの場を提供するとともに、一人一人が良き隣人になることだ、と。すなわち人間の復興である。その中核を担う使命が私たちにはあるのです。

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