2018年04月08日

雨について

 週末に降る雨を喜ぶ人は、そう多くはいないでしょう。イベントが多いこの時期だと、なおさらです。
 春の雨にはいくつも異称があります。その一つが「育花雨」。花の生育を促す“恵みの雨”との意味で、仏教にまつわる故事から生まれました。4月8日に釈尊が誕生した際、仏法を守護する八竜王が喜びのあまり、「甘露の雨」を降らせて祝福したという伝説です。
 「雨は花の父母」とのことわざもあります。子どもたちが、“成長”という名の花を命いっぱいに咲かせる入学シーズン。わが子の産声を聞いたその日から、励ましの陽光と慈雨を一心に注ぎ続けてきた家族の感慨は、ひとしおでしょう。

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