2018年02月11日

積極的に公開

 戦争の悲劇の歴史を持つドイツ。同国では、ナチス関連の遺産を保存し、積極的に公開しています。学校教育でもユダヤ人迫害の歴史を伝えることに多くの時間をかけているそうです。
 メルフェルデン・ヴァルドルフ市にも、ナチスが建設した強制収容所がありました。そこから400メートルの至近に立つSGIのフランクフルト池田平和文化会館では、遺品「コップの破片」を展示。地元の中高生が歴史を学ぶ場としても活用されているそうです。
 ガス室、飢餓、発疹チフス――収容所では、日常に「死」があふれました。精神医学者フランクルは『夜と霧』で、自身の苛酷な体験を世界に伝えた。「わたしたちはためらわずに言うことができる。いい人は帰ってこなかった、と」(池田香代子訳、みすず書房)

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