2018年02月09日

1分の1と100分の100

 1分の1と100分の100。算数では、どちらも同じ「1」ですが、人間の世界では大いに違うそうです。
 実はギター作りの話です。楽器製作者の椎野秀聰さんは、職人1人が全工程を手掛けることを「1分の1」。100人が各工程を担当することを「100分の100」と表現しています。職人1人が作るギターには、1人の経験や技術だけが込められます。一方で「100分の100」の魅力は、それぞれに特化した専門知識と技能を結集できることだという。各工程の担当者が力を注ぐほど、ギター「1本」が、違う「1本」になる。そして「分母の数が大きくなればなる程、面白みは増していく」と(『僕らが作ったギターの名器』文春新書)

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