2017年12月21日
凱風快晴
「すみだ北斎美術館」が昨年11月、東京・墨田区にオープンしました。ここには日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎に関する作品が展示され、多くの来場者でにぎわっています。
北斎の代表作といえば“赤富士”の通称で知られる「凱風快晴」ですね。「凱風」とは南風を指します。晴れた朝、南風が吹く中で赤みを帯びて輝く富士。その一瞬を捉えた作品とされています。
中国の古典『詩経』に「凱風南自りし、彼の棘心を吹く」とあります。「棘心」は育てにくい茨の木の芯。「凱風」はそんな茨にも隔てなく吹き、成長への滋養を与えます。自分を育ててくれた母親へ感謝を込めたとされる一節です。
北斎が描いた、快晴に映える富士も、雲を吹き払う凱風という存在があってこそ。そう思うといっそう趣が増してきますね。
北斎の代表作といえば“赤富士”の通称で知られる「凱風快晴」ですね。「凱風」とは南風を指します。晴れた朝、南風が吹く中で赤みを帯びて輝く富士。その一瞬を捉えた作品とされています。
中国の古典『詩経』に「凱風南自りし、彼の棘心を吹く」とあります。「棘心」は育てにくい茨の木の芯。「凱風」はそんな茨にも隔てなく吹き、成長への滋養を与えます。自分を育ててくれた母親へ感謝を込めたとされる一節です。
北斎が描いた、快晴に映える富士も、雲を吹き払う凱風という存在があってこそ。そう思うといっそう趣が増してきますね。
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