2017年09月23日

一本の線

 「文は人なり」といいますが、芸術の世界にも「絵は人なり」という考え方があります。中でも日本画は「絵の品格」が重んじられます。絵に品があるかどうかは、一本の線を見れば分かるのだといわれています。
 日本画家で、女性として初の文化勲章を受章した上村松園も「一本の線」にこだわった一人です。「線一つでその絵が生きも死にも致します」。描き出される人や物の内面を、線で表現することに重きを置き、若い画家に線を描く鍛錬を促しました(『青帛の仙女 上村松園』村田真知著、同朋舎出版)

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