2017年08月12日

タンチョウ

 かつて絶滅の危機にあったタンチョウ。地道な保護活動は民間でも長年、続きました。北海道の釧路市丹頂鶴自然公園も、その活動拠点の一つです。地元の人々が声を上げ、全国から寄付を募り1958年に開園しました。
 創価学会の戸田第2代会長もこれに参加した一人です。取り組みを耳にし、戸田会長は語っています。「大事なことだよ。人間は、自分たちが地上の支配者であるかのように思い上がり、自然を破壊していけば、大変なことになる。自然を守ることが、人間を守ることにもなる」と。
 哺乳類の4分の1、爬虫類の5分の1、鳥類の6分の1が「この世から消えようとしている」。こう警鐘を鳴らしたのは「ピュリツァー賞」を受賞したエリザベス・コルバート著『6度目の大絶滅』(鍛原多惠子訳、NHK出版)。だが一方で「人類は破壊的で短絡的でありえるけれども、前向きで利他的でもありえる」とも。
 人間の慈悲と英知を呼び覚まし、力を結集すれば、どんな困難な問題にも解決の糸口はあります。環境問題も、テロや暴力や核兵器も――。北の大地を舞う鶴は「希望」の象徴でもあるのです。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t123691