2017年08月05日

1908年のことです

 日本人が初めてブラジルに移住したのは、1908年のことです。移民船に乗船した781人の中に、広島出身の児玉良一氏もいました。氏は、異国での生活に苦労は絶えなかったが、充実の日々だったと振り返っています。しかし41年、日本が真珠湾を攻撃。ブラジルは連合国側につき、日伯の国交は断絶してしまいました。
 以来、日系人は苦渋の歴史を歩んだのです。氏は仕事を失い、息子は兵役で軍に奪われました。祖国である日本は戦後、復興に追われ、移住者を顧みる余裕はありませんでした。しかし氏は言っています。戦争に負けたから移住者は永住する覚悟を固めた、と。
 創価学会の池田SGI会長は児玉氏と対談集を発刊し、移住した人々の労苦を最大にたたえました。「互いに助け合い、信頼を勝ち得、今日の繁栄を築かれた。日本はこの歴史を忘れてはならない」と。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t123593