2017年07月03日

留学で日本に来た青年

 留学で日本に来た青年は、貧しく心細い生活を強いられていました。思うようにいかない学業、大国に蹂躙されていく祖国の姿に悶々としていました。
 だが、下宿先の婦人は、料理を振る舞うなど、何かと世話を焼いてくれた。「おばちゃんと言葉を交わすと、ホッとした」。帰国後、青年は婦人への感謝を何度も口にしたという。青年とは、中国の周恩来総理である(西園寺一晃著『「周恩来と池田大作」の一期一会』潮出版社)
 戦時賠償を放棄し、日本との国交正常化を決断した総理の采配は、世界の安定という大局の上に立ったものです。とはいえ、周総理の日本へのまなざしには、若き日によくしてくれた庶民の残像が重なっていたと思えます。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t123116
この記事へのコメント
周総理の日本へのまなざしには、若き日によくしてくれた庶民の残像が重なっていたと思えます。
Posted by repliche orologi at 2017年07月11日 10:00