2017年05月26日

“あれは私が作った”と誇りにする作品

 名作と呼ばれる映画のタイトルを並べては、「あ、あれ俺の作品」「あの作品も俺」と、誇らしげに言う人がいました。声の主は、舞台セットで使う木を用意した植木職人でした。
 それを聞いた脚本家の山田太一さんは感動し、「自分の作品もいつかこの植木屋さんの自慢の一つになりたい」と願ったそうです(『その時あの時の今』河出書房新社)。
 原作者や脚本家だけでなく、役者やスタッフ、さらに裏方の人までが、“あれは私が作った”と誇りにする作品は、名作に違いありません。

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