2017年05月15日

「棲み分け」と呼ばれる生存戦略

 道端に、タンポポなど、いろんな種類の雑草がみられる季節です。観察すると、生える場所は草花ごとに細かく分かれ、一つの場所には一つの品種が、集中的に茂っていました。
 自然界のおきては「適者生存」。「ナンバーワン」しか生きられない――これは、生物学で「ガウゼの法則」と呼ばれますが、ではなぜ、道のあちこちに、一つの品種だけではなく違う花が咲くのか。それが「棲み分け」と呼ばれる生存戦略であるそうです。「すべての生物がナンバー1になれる場所を持っている」(稲垣栄洋著『植物はなぜ動かないのか』筑摩書房)のであり、序列があるわけではないのだそうです。
 人間の生命にも、優劣はない。個性があるだけです。その個性に応じて、必ず輝ける場所があります。それを見つけ、可能性を最大に発揮していける人生は幸福です。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t122208