2016年11月14日

人間力

 「女性が輝く社会」が官民あげて叫ばれる昨今、かつては頼もしかったかもしれない「家族を守るのは男の責任」といった発言も、古い性差別意識を引きずる〝勘違い発言〟と、白い目で見る人さえいます。
 代わって最近では、〝女子力〟の高い男性が、女性の評価を得るらしい。スイーツ好きだったり、料理を楽しんでこなしたりするだけでなく、協調性に富む、などの特徴を持った男性を指すようです。あるドラマでは〝男らしさ〟とは何かが話題になっていました。相手を押さえつけるような「力強さ」と、相手を大きく包み込む「優しさ」――いったい、どちらが男らしいのか、と。
 さらに、たまに食器洗いを「手伝ってあげる」夫と、家事を普通のこととして淡々とやる夫。どちらが男らしいか、女性の軍配の行方は明らかでしょう。
 要するに、「○○らしさ」にこだわり、人を色分けする発想よりも、人を安心させられる「人間としての魅力」を考えたほうがいいのでしょう。あの人に会うとホッとする。元気になる――そんな〝人間力〟を磨いていれば、社会のどんな変化にも対応できるのです。

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