2016年08月29日

幸福は誰もが望みます

 幸福は誰もが望みます。しかし”自分の幸福”を追求してはならない、とカントは考えた(『人倫の形而上学』)。
 目指すべきは「自分の完全性」と「他人の幸福」です。相手の幸せを祈りつつ、自らは鍛えと向上の日々を歩み抜く生き方が必要です。そこに、おのずと自身の幸福境涯も開かれる事でしょう。
 これが逆になると、人の世は悲劇に陥ります。つまり、相手にのみ完全性を要求し、それにより自分の幸福を実現しようとするやり方です。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t118325