2016年07月28日

コインランドリー

 東日本大震災の時、被害を免れたコインランドリーに、夜明け前から洗濯物を手にした母たちが列をつくりました。その店舗を経営する女性は思いを巡らせました。“子どもたちは不安な日々に耐えている。目覚めた時、お母さんの姿が見えなかったら、どんなに心細いだろう”。「私が引き受けるから子どもの元に帰ってあげて」と、婦人は連日、洗濯機を回し続けました。
 この話を聞いて、震災の後、寄り添うことの大切さを実感しました。互いの心の距離を縮める一歩は「想像力」を働かせることでしょう。想像力は他者の幸せを願うほどに強くなります。

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