2016年06月27日
科挙(かきょ)
宋の時代の中国に『文章軌範』という、作文の技法を教える書があります。これは難関の「科挙 ※」試験のための参考書で、そこには「初めは胆の大なるを要し、終りは心の小なるを要す」とあります。初めは思い切って、大胆に書き、その後に、細かいところに心を配ればよいという。外山滋比古さんが紹介しています(『文章力 かくチカラ』展望社)
※ 科挙(かきょ) 科挙という語は「(試験)科目による選挙」を意味します。選挙とは郷挙里選や九品官人法などもそう呼ばれたように、伝統的に官僚へ登用するための手続きをそう呼んでいます。「科目」とは現代の国語や数学などといった教科ではなく、後述する「進士科」や「明経科」などと呼ばれる受験に必要とされる学識の課程です。北宋朝からはこれらの科目は進士科一本に絞られたが、試験自体はその後も“科挙”と呼ばれ続けました。
※ 科挙(かきょ) 科挙という語は「(試験)科目による選挙」を意味します。選挙とは郷挙里選や九品官人法などもそう呼ばれたように、伝統的に官僚へ登用するための手続きをそう呼んでいます。「科目」とは現代の国語や数学などといった教科ではなく、後述する「進士科」や「明経科」などと呼ばれる受験に必要とされる学識の課程です。北宋朝からはこれらの科目は進士科一本に絞られたが、試験自体はその後も“科挙”と呼ばれ続けました。
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