2016年05月26日

土地言葉を活字に残す難しさ

 贈り物に添えられた「わざと」の3文字を見て、一瞬、戸惑った。これは、「心ばかりの」を意味する埼玉・秩父地方の方言で、年配の方は今もよく口にするという。地方で育まれた言葉は、実に豊潤ですね。
 世界的な口承文芸学者の小澤俊夫氏は、「方言」ではなく、「土地言葉」という言い方を大事にし、その地域の言葉で語られる昔話の再構築に尽力しています。とともに、発音や抑揚など、土地言葉を活字に残す難しさを痛感しているそうです。

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