2016年05月15日

61年前

 61年前、アメリカ公民権運動の端緒を開く「バス・ボイコット運動」が起きました。
 運動に参加した人々の高潔さを物語る逸話があります。人種差別を強要するバスの乗車を拒否し、懸命に歩き続ける高齢の女性がいました。心配した自動車の運転手が乗車を促すと、彼女は手を振って断り、決然と言ったそうです。「わたしはわたし自身のために歩いているのではありません」「子供や孫のために歩いているのです」(M・L・キング著『自由への大いなる歩み』雪山慶正訳、岩波新書)。
 一人一人が勇敢で、誇り高き使命感があった。その連帯が、時代を動かしていったのです。

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