2016年02月02日

家庭内の個室化

 “携帯電話の普及や家庭内の個室化、孤食の広がりで、家庭は家族の共同生活の場ではなくなっている”との指摘が以前からあります(尾木直樹著『子どもの危機をどう見るか』岩波新書)。
 インターネット社会が進み、その傾向は顕著と言えましょう。一つ屋根の下に暮らしていても、会話が減り関係が薄くなっている家族の姿が浮かびます。心を通い合わせる家族関係の再構築が望まれますね。
 その方途として普段の対話が重要です。親が対話の努力をすることですが、対話とは双方向から成り立ちます。まずは親が子どもの話を聞き、受け入れる態度を示すことが必要です。それには、子を一個の人格として尊重する心が不可欠です。 親の内面をより豊かにして、多忙な日常でも心の絆を強くする努力を重ねたいものです。

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