2015年10月28日

自然界の生態から、人間は多くを学んでいます

 うるさいハエ。変幻自在の動きで、人間の手を素早くかわす。現代の技術では、その動きを再現する小さな装置を作ることはできないという。昆虫には人知を超えた能力があり、人間の参考になる特徴がたくさんある(丸山宗利著『昆虫はすごい』光文社新書)
 昆虫をはじめ、自然界の生態から、人間は多くを学んでいます。その例の一つが新幹線500系の開発。野鳥のフクロウの翼がヒントになったそうです。開発者たちは時速350キロに挑みますが、試験走行では、トンネル突入時に発生する破裂音に悩まされました。原因の一つが、車両の屋根上にあるパンタグラフでした。フクロウは鳥の中で最も静かに飛びますが、それは、翼の羽の先に突き出た鋸歯状の羽毛のおかげです。その原理をパンタグラフに応用することで、騒音問題を解決したという(前間孝則著『新幹線を航空機に変えた男たち』さくら舎)

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t112737