2015年10月25日

野球大好き少年

 伝説の本塁打王ベーブ・ルースが大リーグに入ったのは1914年。今年で101年になります。
 当初、彼は主に投手を務めていました。第1次世界大戦で多くの選手が徴兵された際、〝登板しない日は外野を守ってみないか〟と監督が提案。喜んで引き受け、18年には投げては13勝、打っては11本塁打を。「2桁勝利と2桁本塁打」は今でも大リーグ記録です。
 この「2桁勝利と2桁本塁打」を、昨年初めて日本で達成したのが、20歳の大谷翔平選手(北海道日本ハム)。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も「ルース以来の快挙」と報じました。投打の〝二刀流〟は、〝体力的に無理〟などと否定的意見が多い。そんな常識に果敢に挑み、歴史を開いてみせました。
 ルースは、二刀流に挑んだことを、後に述懐しています。「いまの選手からみると、たいへんな酷使ということになり、選手会も放っておかないと思う。しかし、ぼくは少しも気にしなかった。ゲームに出られたら、それでよかったのだ」(宮川毅訳『ベーブ・ルース自伝』ベースボール・マガジン社)。大谷翔平選手も同じ気持ちの野球大好き少年でしょう。

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