2015年09月27日

電話

 作家の赤川次郎氏は、時代設定をしないで書くことを常としています。そんな氏の筆を泣かせたのが、時代とともに移り変わる「電話」でした。10円硬貨でかけるダイヤル式の公衆電話は、ほとんど姿を消し、電話はとうに持ち歩く時代となっています。
 氏は語っています。「携帯電話っていうのは、本当に小説を変えてしまいました。携帯電話があれば、『すれ違い』なんてないですから」(阿刀田高編『作家の決断』文春新書)と。

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