2015年08月31日

汗水節

 音楽が盛んな街・沖縄市に沖縄市音楽資料館「おんがく村」があります。ここには琉球民謡やロックなどのレコードやポスター等が展示されています。会場で、昭和初期の貧しかった時代の中で生まれた「汗水節」が聴けます。
 働く喜びなどを歌い、人々を励まし続けたこの歌は、戦後は「戦争から平和への変革の中でも重要な役目を果たした」と識者が評価するように、復興への大きな〝力〟になったといわれています。
 歌詞に「公衆の為も 我が為ゆと思て 百勇みいさで 尽しみしょり」(社会のためは自分のためだと思って、積極的に尽くしましょう)とあります(JASRAC出1411571―401)。自身の食料すらままならない時代に、社会に尽くすことは並大抵ではない。だが、その困難をも乗り越える力を与えたのが「歌」だったのです。


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