2015年07月30日

内発的思考

 外山滋比古さんは『思考の整理学』の中で、人間にはグライダー能力と飛行機能力がある、と語っています。受動的に知識を得るのが前者で、自分でものごとを発明・発見するのが後者である。とはいえ、昨今の学生はグライダー能力への偏りが強く、社会で苦労する要因になっていると指摘しています。
 飛行機能力を高める一つの要素として考えられるのは、内発的思考でしょう。しかし“内発”といっても、自分で考え、学ぶだけで“思考”が湧いてくるわけではありません。友との語らいなどによる、違う価値観との出合いも欠かせないと指摘しています。

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