2015年07月05日

求められていることをしたほうがいい

 今春、就職した人も3カ月がたち、一息つくころです。新人の緊張感をたたえ、全力で走り抜いた日々だったでしょう。真剣に取り組む大切さは言うまでもないが、健康にも留意してほしいものです。頑張るあまり無理をしていないか。上手に心身を調整するリズムをつくってもらいたい。と、願うものです。
 この時期、心を悩ますのが自分に与えられた仕事のことです。中には、やりたい仕事ではない、向いていない、興味が湧かないなど、悶々とする人もいる事でしょう。他人の仕事を羨むこともあるかもしれません。そうした葛藤をどう乗り越えるかが、これからの課題です。
 現時点では、職場の異動、転勤は希望通りにならないケースがほとんどです。活躍する先輩を見ると、むしろ不本意と思った場所で、その人の能力が開花した。例が多いことにきがつくことでしょう。
 そう指摘するのは『対話力』(中公新書ラクレ)の著者で多摩大学教授の樋口裕一氏と久恒啓一氏。「自分のやりたいことよりは、求められていることをしたほうがいい」ともと、エールを送っています。

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