2014年09月05日

グラミン銀行

 ノーベル平和賞のムハマド・ユヌス氏。氏は「人間は最大の利益を追求することだけに関心がある」との資本主義の考え方は、人間の本質をとらえそこなっている、と指摘しています。
 氏は貧しい人々が自らの手で利益をあげ、貧困を軽減することを目指し、「グラミン銀行」を創設しました。同行は、借り手の経済的自立を支援するため、他の銀行では扱わない少額の融資を、無担保で実施します。
 この銀行は、農村で耐えるしかなかった女性に手を差し伸べました。その手法は、“何をしても変わらない”という貧者の悲しみや世間が抱くあきらめを打ち砕いたのです。氏の自伝には、「私は、人類の創造力に対する揺るぎない信念を抱く」(猪熊弘子訳、早川書房)と。

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