2014年08月25日

ミカン

 ある幼稚園の園長の話です。園内でとれるミカンは毎年、園児全員で分けても余るほどでした。しかしある年、天候不順のため、わずかしか実らなかった時があったそうです。どうすればいいか。園児たちが年少、年中、年長に分かれて話し合ったそうです。
 その結果「夜、こっそり取ってしまおう」と考えたのは年少。年中は「ひと房ずつ、みんなで分け合えばいい」。年長は「僕たちは毎年食べてきたから、年少に譲ろう」と。小さな体は、人を思いやる心とともに大きくなっていきます。1歳ずつ年の離れた子を預かる園長ならではの気付きだと感嘆したと述懐していました。


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